久米高畑遺跡64次調査の成果
所在地 松山市来住町895
 回廊状遺構の北西角から北西へ約50mの地点で調査をおこないました。この場所は、平成13年に調査がおこなわれた同52次調査地の西隣に位置しています。
今回の調査でも52次からのつづきの溝2条と、大型の掘立柱建物を1棟検出しています。
2条の溝は、3mほど離れて平行に掘られています。官衙の土地を区画するための満と考えられています。ここからは、8世紀以降の遺物が出土することから、来住廃寺の造営が開始されて以降、新たに設定された地割を示すものと理解しています。
なお、南東部で検出された大型の柱穴は、52次で検出された掘立003の南西角を構成するものです。

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